誠心の時間 · 3 / 7
土地を買い、最初のシャベルを入れる
書類と手続きから始まった長い旅

事業の始まりは、派手なシャベルの儀式として描かれることが多いですが、実際の始まりは、静かな書類の山から始まります。2021年、わたしたちはこの社稷里の土地を買いました。そして、そこからシャベルを入れるまで、思いのほか多くの手続きが待っていました。この回は、その始まりの話、土地を買いからシャベルを入れるまでの過程です。
土地を買うということ
土地を買うことは、契約書に判を押すことで終わりません。その土地が何ができる土地なのか、まず確認する必要があります。地目が何であるか、どのような用途で使えるか、何を建てるのに、どのような手続きが必要かを、すべて精査した後に、初めて計画を立てることができます。
わたしたちが買った土地は、もともと農地でした。農地に水遊び施設と休息空間を造成するには、土地の用途を変える手続きからまず踏む必要がありました。この段階で、多くの人が途方に暮れるでしょう。わたしたちもそうでした。ただし、急がず、踏む必要がある順序を、一つずつ確認しながら進むことにしました。
観光農園という道
わたしたちが選んだ道は、観光農園でした。観光農園は、農漁村整備法に基づいた施設で、自然の中で休息と体験を一緒に入れることができ、わたしたちが描く絵に良く合いました。
この道を行くには、市長・郡守の事業計画承認を受ける必要があります。承認を申請するときは、施設の名前と位置、規模、事業者情報、施設をどのように建てるかの計画、工事期間、そして土地の現況と配置図まで備えて提出する必要があります。何を、どこに、どのように建てるかを、事前に紙の上で完全に描き出さなければならないのです。ただし、必要な書類と詳細な基準は、地域によって少しずつ異なるので、実際に準備されるなら、関連の市・郡に正確な内容を確認されるのが良いでしょう。この過程を通じて、わたしたちがもやもやと抱いていた考えが、具体的な計画に整理されました。
農地から遊園地へ
農地を他の用途で使うには、地目を変える手続きが必要です。わたしたちの場合、農地から遊園地に地目を変更する作業でした。この手続きは、地目変更を申請し、審査を経て、変更が確定される順序で進みます。農地を転用する手続きと一緒に進むこともあります。
ここで知っておくべきことがあります。農地を転用するときは、農地保全負担金という費用が伴うのですが、この金額は、土地の面積と公示地価によって異なります。決まった定額ではなく、土地ごとに異なって計算されるのです。だから「いくらかかる」と事前に単定するのは難しく、実際に造成を計画されるなら、関連の官庁に正確な計算を確認されるのが良いでしょう。わたしたちもこの部分を官庁と確認しながら進めました。
書類が積み重なる時間
これらの手続きは、一朝一夕では終わりません。書類を準備して、提出して、補完して、また待つ時間が繰り返されます。目に見える工事は、まだ始まりもしていないのに、時間は延々と流れていきます。焦る気持ちが沸くこともありました。しかし、この過程をスキップする方法はなかったのです。
振り返ってみると、この書類の時間は無駄ではありませんでした。何を建てるのか漠然としていた考えが、この過程を経て明確になり、落としていた問題を事前に発見したりもしました。急いでシャベルから入れていたら、その後で、より大きな対価を払うことになっていた事柄たちです。
万が一、似たような土地を準備されている方がいるなら、一つ申し上げたいことがあります。手続きが遅いからといって、焦らないでほしい、ということです。官庁と往復する時間、書類を補完する時間は、無駄ではなく、計画をしっかりさせる時間です。この段階を誠実に踏んでおいたおかげで、わたしたちはその後の工事を揺らがずに進められたのです。
最初のシャベルを入れるまで
そのように手続きを一つずつ踏んでいった末に、ついに土地に手を付ける日がやってきました。長く紙の上だけにあった計画が、実際に土の上で、姿を見せ始めたのです。
最初のシャベルを入れる瞬間の感動は特別でした。しかし、それは終わりではなく、また別の始まりでした。この土地の下に、本当に水があるのか、その水が使える水なのか、最大の問いがまだ残っていたからです。次の回では、その質問に答えるため、地下深い場所を貫いて下りていった話、この事業の成否が懸かっていたその工事の記録をお知らせします。